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30代の成功者 [中国]

中国にはたくさんのお金持ちがいるようだ。北京のどこへ行っても高級車がずらっと並んでいるし、ショッピング・センターには私など縁の無いヨーロッパのブランドのブティックが軒を並べている。一体どこに迷い込んだかと錯覚してしまう。これは一体何なのだろう。人民のための国家かお金のための国家か。日本でも階層化や下層社会という言葉が囁かれるようになったとは言え、まだまだ均一的な社会である。お前が世の中知らないのだというなら北京に来て、その差を見てみろと言いたい。その貧富の差は日本では想像できないほど大きい。

この国は明らかに成功者と脱落者から成り立っている。いや、あるいは一部に極端に成功した人がいて、残りはこれからなのかもしれない。北京で仕事を始めて、統計を知ったのだが、年収は30代が、40代より高いそうだ。40代や50代以上の多くの人はこの国が行った壮大な社会実験の影響を受け、教育を受ける機会や社会的な成功を考えるエネルギーを奪われたのだろう。

電通が2007年2月に行った「北京、上海、広州三都市における中国コミュニケーション調査」によると、インターネットの普及率は、20代が62.5%に対して40代では17.9%と極端に低い。40代はいろいろな面で影響を受けているのだろう。

開放が進んだ90年代に起業して成功している経営者は多くが30代だ。彼らは外国語教育を始めとする教育を受け、開放の進捗とともに成功するチャンスを掴んだ。今、彼らは欧米の最新のファッションとドイツ車を手に入れ、中国の経済が拡大するにつれさらなる富を手にしようとしている。

でも、街を行くどの顔を見ても明るく感じるのは明日が今日より良い日になると信じられる若い社会を私が勝手に想像しているだけなのか、日本の行く末を考えて隣の芝生の緑の輝きを見ているだけなのか私には分からない。


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